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自作小説~Mon etagere

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バトルメイド・シンデレラ(完結)


BMC 第一章~シンデレラのシンは辛抱のシン~

2009.07.22  *Edit 

「お~~~~ほっほっほほほほほほほ」

やたら馬鹿デカい笑い声が、玄関に木霊する。
声の主は、ハリウッド顔負けの特殊メイクのような厚化粧の中年女。
綺麗に着飾ってはいるが、それがかえって女の浅ましさを際立たせているようである。
それに加えて、さきほどのバカ笑い。
シンデレラは、一目でこの女が嫌いになった。
そしてその後ろには、量産型プチ厚化粧女が3人。
つまり、この女の連れ子である。


「お母様、ここがわたくしたちの新しい住まいですの?」

やたら高慢そうな連れ子の一人が、室内を見回した。

「ええ、そうよ。ここが今日からわたくしたちの新しいおうちよ」

ずかずかと玄関に入ってくる新しい家族。
シンデレラは中年女同様に、この連れ子も気に入らなかった。
再婚相手を確認してから、承諾するべきだったか………。
だがそんなことを考えても、今さらもう遅い。

「あんたがシンデレラ?」

物思いにふけるシンデレラに、量産型その2が値踏みするような視線を向けてくる。

「ええ……」

「ふぅ~~ん、まあいいわ。わたしたち三人とも年上だから、言う事ちゃんと聞きなさいよ」

「はあ?」

初対面の第一声がこれである。
もちろん、とたんにキレかけるシンデレラ。
そんなシンデレラに、一番背の高い連れ子が、鼻を鳴らす。

「わたしは長女のヒラリーよ」

「わたしは次女のローラ」

「わたしは三女のエレノア」

『これからはお姉さまとお呼びっ!!』

三人の連れ子の声が、見事にハモる。
気圧されたシンデレラは、とりあえず頷いておく。
そこへ、中年女がやって来た。

「あら、あなたがバレックの娘のシンデレラね。これからはミシェル様と呼んでちょうだいね」

はあ?
お母様なら分かるけど、なぜにミシェル様。
頭が沸いてるとしか思えない言動の母娘たちである。
だが、負けず嫌いのシンデレラが素直にそんな呼び方をするはずもなかった。

「あっそ、ミシェルさんね」

この言葉がかなり気に障ったのか、ミシェルが金切り声をあげる。

「きぃ~~~~~、なんて子なの!!母親の言うことも聞けないなんて!!」

「アンタなんか、母親なんて認めてないわよ!!それとアンタたちもね!!」

そう言って、義姉たちを指差すシンデレラ。

「なにコイツ!!ムカつくわ、お母様」

「そうよ、お姉さまの言うとおりだわ!!」

「シンデレラ、あなたがわたくしを母親と認めないなら、あなたはわたくしの娘ではありません。したがって、あなたに上等な洋服も部屋も必要ありませんね?お前たち、シンデレラの部屋を片してちょうだい!!シンデレラには屋根裏部屋で十分よ!!」

「そうよねお母様!!」

義姉たちが、シンデレラの部屋に無遠慮に入っていく。

「ちょっとアンタたち、なに勝手に………きゃぁっ」

ビリビリビリ

いきおい良く破れる、シンデレラのドレス。
破った張本人のミシェルが、シンデレラにいやらしい顔を近づける。

「お前にはこの洋服がお似合いだよっ!!」

その言葉と同時に、黒いメイド服が放り投げられた。
肌もあらわな破れたドレスでは、あまりにも恥ずかしいので、渋々着替えるシンデレラ。
その怒りに燃えた瞳は、ミシェルを睨みつけている。

「なんだい、その反抗的な目は!!」

ぱしぃん

鋭く飛んだミシェルの平手が、シンデレラの頬を打つ。
そのおり、玄関に荷物を抱えたバレックが姿を現した。

「ちょっと、おやじ!!なんなのよコイツ等は!!」

すぐに父親に助けを求めるシンデレラ。
だが、父親のバレックは、そんなシンデレラをなだめるように、さらりとこんなことを言ってのける。

「なんなのって、お前の新しい家族じゃないかぁ~~」

「なに言ってるのよ!!わたしは部屋を追い出されて、洋服まで破られたのよ?」

食い下がるシンデレラに、ミッシェルの冷たい視線が突き刺さる。

「あら、シンデレラさん。これからは、これが我が家の躾なのよ。そうでしょ、バレック?」

「う、う~~ん。そうだぞ、シンデレラ。これからはミッシェルの言いつけを、ちゃんと聞かないとダメだぞぉ」

すっかりミッシェルに骨抜きにされたバレック。
これではダメだ。
おやじは当てにならない。
もう、自分の身は自分で守るしかない。
バカおやじ、バカおやじ、バカおやじ!!

シンデレラは悔しさを噛みしめながら、屋根裏へと駆け上がって行った。
そこは今までの優雅な部屋とは違った、薄汚れた小さな部屋だった。
昼間でも薄暗く、空気もよどんでいる。
ベッドもなく、固い床に、薄い毛布が一枚あるだけだ。
自室から持って来れたものは、母親が映った写真たて、ただひとつ。
涙でぼやける視界の中で、母親が優しく微笑んでいた。

「そうよね、あたし負けないわっ!!きっと、あの連中を追い出してやるわっ!!」

復讐心に燃えるシンデレラ。

その日から地獄のような日々が続く。
まるでメイドか奴隷のように扱われ、生きていくのがやっとの食事だけをあてがわれる。
その間にも、義姉や義母たちは、贅沢三昧を繰り返していた。
やれ新しいドレスだの、やれ高級ルクセンブルグ牛だの、その欲望はとどまるところを知らない。
いくら村長の家だといっても、その資産には限りがあった。
家の金を使い切った義母たちは、今度は村の金に目をつける。
もちろん村長のバレックは反対したのだが、ミシェルに離婚話を持ち出されえると、渋々了承してしまう。

「なんて連中なの?いつか思い知らせてやるわ!!」

シンデレラの闘志の炎は消えていなかった。
いやむしろ、さらに燃え上がったと言ってもよい。
シンデレラは過酷な労働を黙々とこなし、罵詈雑言にも耐え、夜な夜な、身体を鍛えていた。
腕立て伏せと腹筋を、各300回。
低い天上を横に走る柱で懸垂を100回。
そりゃもう、死に物狂いで身体を鍛え上げる。
全ては、あの連中に復讐するため。
ター○ネーター2のサラ・コナー張りの気合の入れようである。
こうして育ち盛りのシンデレラは、短期間で鋼のような筋力を手に入れた。
もちろん、無駄な筋肉のない、シャープな体つきだ。

そして、復讐に燃えるシンデレラに、ある日、その好機がおとずれるのであった。


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~ Comment ~

始めまして。 

プロローグから見せてもらいましたが、とても面白い内容でした。続きが気になります(^^

NoTitle 

見てはいけないものを見てしまった気弱な少年だったらどうするの?
つうわけでR15になりそうな予感が・・・

NoTitle 

屈強なシンデレラですねー!肉体もさることながら、その努力や精神力に頭が下がります。強い子ですね!^^
シンデレラがこの後どんな風に復讐するのかドキドキです。

あと、シンデレラがメイド服渡されたところで一瞬、ツンデレメイド……!とか思ってしまった私は脳のお医者さんに行った方がいいですね、はい。

NoTitle 

カーディフさん、いらっしゃぁい^^
ご感想ありがとうございます^^
面白いと言っていただけると、とても励みになります^^
こちらからも、遊びに行かせていただきますね^^

ペカリさん、いらっしゃぁい^^
見てはいけないもの………って、どれですか?><
R15になっちゃうの?><
R15にならないように頑張ります><

夏美さん、いらっしゃぁい^^
シンデレラってこんな子でしたっけ?(゜▽゜;)
よく、覚えてない^^;
ツンドラメイド路線で……嘘です><

NoTitle 

あっいや、その・・・
シンデレラが実はそのへんに居るお嬢さんと同じに気丈な性格だと知ってしまうと、この頃の草食男子くん達は2次元にも希望を見出せなくなるのではないかと・・・
要らぬ心配ですね・・・トボトボ・・・

NoTitle 

あ、そういうことだったのね^^
でも、遅かれ早かれ、その現実に気づく日が><
女はそんなに弱くないし、けっこうたくましいですよ^^
というか、萌え系のキャラなんて書けません><
燃え系なら(゜▽゜;)
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